痴虫 (チムシ) プラカイバードミニ

ハンドメイドルアービルダー・松本光弘氏。
数年前から着手してきた痴虫初のインジェクション成形ルアーが完成しました。
プラカイバードミニという名前で、海馬の機能を持った鳥の形をしたルアーです。

設計のベースは小さい海馬55です。それを、少し長くし幅を持たせてひとまわりボリュームアップ。横扁平気味のボディなので水押しも強め。結果、小さい海馬55の兄貴分であり、沼海馬の弟分のような位置付けになりました。魚を呼べる強さを持ちつつ、食わせることが出来る。そんなサイズ感であり、パワー設定になっております。

痴虫プラカイバードミニのガラスラトル入りルアー
ボディの下側にはフナやブルーギルの魚に見えるように細工がされている
ただ巻きでもいいし首振りも行ける万能トップウォーター
背中のシルエットも哀愁のあるデザイン。
シルバーサンドホワイトブラックのカイバードミニ
可愛らしい形のバス釣り用トップウォータープラグ
蛍光レモンサワー(ガラスラトル)仕様のプラスチックルアー
蛍光イエローが視認性を高めてくれる

プラカイバードミニ(ガラスラトル)

商品詳細はこちらからご覧いただけます。https://jitterbugboy.base.shop/items/72055535


痴虫 (チムシ) / プラカイバードミニ(ワンノッカー)
魚が水面を見上げた時に小魚が上にいると思ってくれるようにデザインされている
へドンのルアーなどでも有名で人気の高いカラーの黒ホネシリーズ
濁った時やアピールが必要な時に黒系が役立ちます。
白と赤のレッドキャップはワンノッカータイプで一番左右に動く暴れ馬的なルアー
パッケージのデザインも可愛く家に飾って置きたくなるルアー

プラカイバードミニ(ワンノッカー)

商品詳細はこちらからご覧いただけます。https://jitterbugboy.base.shop/items/72172399


痴虫 (チムシ) / プラカイバードミニ(スチールラトル)のブルーバッグチャート
ブルーバッグチャートは利根川や将監川、印旛沼で強いカラー

プラカイバードミニ(スチールラトル)

商品詳細はこちらからご覧いただけます。https://jitterbugboy.base.shop/items/72172714


『プラカイバードミニ』の説明

〈始まり〉
 始まりはウッドモデルでした。イベントで販売するパンチのあるルアーを考えていた時に思い付いたのが鳥の形の海馬。アイデアの元は、大好きなルアービルダー“バド・スチュワート”のカタログで見た鳥のルアーです。バド・スチュワートの鳥ルアーは「プロペラが付いている物」「足が付いている物」など、ルアーのジャンルは決まっていない自由な感じでした。僕なりの鳥ルアーとなればやはり機能に海馬を組み込む事でしょう。こうしてイベントで頭を絞り出して、カイバードは生まれて来ました。

初めて作ったウッドカイバードは海馬のオリジナルサイズをベースにしました。その後、ジーニアスサイズから小さい海馬95サイズまで作りましたが、それより小さいのはバランスの取り方が違ったので放置してました。ある時ふと「プラスチックに向いているのではないか?」と気づき、そこから開発を進める事になりました。

〈設計のお話〉
初めに長さを決め、次にボリュームを探りながらルアーの外形をデザインしました。ボディ長は62.5ミリ。設計のベースにしたのは小さい海馬55で、少し大きくして小さい海馬75の役割もカバーする様にしました。ボリューム感は「沼海馬のJr.があればこれ位かな。」と言うイメージ。少し幅広にし、小さいながらもしっかり水を押す強さを持たせました。形が決まり、パーツの位置決めをし、最後に重さの調整。注意点は首振りをしてもバランスを崩さない事と、水に刺さらない着水。この二つの要素は相反する物なので、その両方が重なるちょうど良い重さをフィールドで使って導き出しました。

〈使い方 その1 ただ巻き〉
海馬シリーズの一番の機能は「ただ巻き」です。忘れがちですが、ただひたすら一定の速度で巻く事は、海馬が生まれた時から今も変わらず効果的です。そして、その遺伝子は勿論このルアーにも受け継がれています。
ただ巻き時、前のプロペラで水をかき回すだけではなく、幅広のボディで水を押すのでサイズ以上の強い存在感が出ます。それは、超デッドスローのただ巻きで効果を発揮。プロペラが回る一番遅い速度で巻くのが冬の釣りの必殺技となっています。

とはいえ、普通の季節ではそこまで速度を落とさなくても良いので、まずは中速で探り魚の反応を見て、そこから速度を合わせたり、首振りに切り替えればいいと思います。

〈使い方 その2 首振り〉
水温低下や急な濁りなど、魚の行動範囲が狭くただ巻きが合わない時に、首振りが有効になります。首振りの良い点は、ルアーを沢山動かしても移動距離を抑えられる所、首振りの緩急によって魚のスイッチを入れられる事など。その首振りも、一つ一つの首振りの間にしっかりポーズをとったり、連続で首振りしてポーズなど様々。効くリズムは状況によって違いますので、いろいろ試してみて下さい。

〈3種類のラトル〉
プラカイバードはノンラトルを基本として、その他にラトル入りを3種類作りました。スチールラトル(ジャラジャラ音)、ワンノッカー(カラコロ音)、ガラスラトル(シャラシャラ音)。スチールと、ワンノッカーは鉄(スチール)のラトルが入っており、首振り時に騒々しい音を出します。その音は遠い魚にルアーを気付かせたり、怒りのスイッチを入れるためと考えています。僕はまずはスチールモデルを使い、そこから強めたり、大きい魚を狙う時にワンノッカーを使います。この二つは特に夏に効く事があるのでお試しを。

それらとは毛色違いのガラスラトルモデル。こちらはラトル音が柔らかく、ラトル入りなのにナチュラルな感じがします。なので、区分としてはノンラトル寄り。ノンラトルに少し存在感を加えたい時に使うイメージです。

同じルアーでも、ラトルの有無や種類で機能は大きく変わります。「あと少し」をラトルで埋める事が出来たら嬉しいです。

〈最後に〉
「鳥が泳いでる!!かわいい~」といった楽しいルアーの顔も、トーナメントで使える勝負ルアーの顔も、両方持っています。いろいろなお客様の物語のお役に立てれば幸いです。